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珈琲とおやつ -カステラ編-

写真と文:横田朱香

以前、豆つぶ日記で紹介をした「珈琲とおやつ -桜もち編-」に引き続き、今回は「カステラ編」をお届けです◎

日中の暖かな陽気が嬉しくて薄着で過ごしていたら、先日うっかり風邪をひいてしまい・・。
ベッド中で「三寒四温」「油断大敵」の2つのワードが頭を駆け巡っておりました・・。

大人になってからひく風邪はどうしても長引きがちですね、健康状態のありがたみを感じます。

そしてこういう頭がぼんやりしている時に思い出すのは決まって昔の記憶。
私が小学生の頃、体調を崩すと仕事帰りの父が必ずカステラを買ってきてくれていたなあ、とふわふわ考えたりしていました。

なぜ風邪の時のお土産が「カステラ」だったのか、当時を振り返ってみても理由が思い当たらず・・・
今更聞いてもきっと忘れているよなあ~と思いつつも、時を越え、父に聞いてみました。

そうしたら、 「食欲無いけどカステラなら食べられる!!って、職場に電話くれたじゃん!忘れちゃったの~??」と。

どうやら、父の仕事中にわざわざ電話をかけてまで食べたいとリクエストをした品だった模様。
今思うとなんと自分本位な・・と思う一方で、 その1回の通話の記憶を大切に覚えていて、私が体調を崩した時には毎回買って帰ってくれていたこと、父の想いに胸が熱くなりました。

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大人の風邪もようやく完治し、お天気にも恵まれた週末。
本日は思い出の「カステラ」を求め、お散歩へ。

「カステラ一番、電話は二番」のあの歌で有名なお店に到着。
オーソドックスなカステラが並ぶ老舗の店先を想像して入ると、そこには様々なバリエーションのカステラたちが・・!

「カステラ」ひとつとっても、こんなにも種類が豊富なのか!と、その数に面食らいつつ、店員さんにおすすめいただいた「特選五三カステラ」を購入。
どうやら、徳川~明治時代の文献に残っている、焼き上げるのは困難と言われていた「五三焼(ごさんやき)製法」を、ブランドの技術をもって再現した製品とのこと。

【卵黄を増やし、小麦粉を限界まで減らすことで実現したコクとしっとりとした口どけが特徴】と商品説明に記載がありましたが、封を開けてみると、まさしく卵黄を感じる綺麗なカステラ色。

コクと余韻感じるカステラには、すっきり飲めて雑味のない「うなぎエチオピア」の出番です。

シャリっとした歯触りのザラメに、「父との想い出のカステラは、そうそう、この食感だった」なんて思いを馳せながら (ザラメが敷いてあるのは、長崎発祥のカステラならではだそうです◎)。

うなぎエチオピアの華やかな香りを鼻腔に含み、私もコーヒーとおやつを愉しめるくらいには大人になったのだな、と。

まさしく「飲めばシアワセ、よみがえる」、
幼き頃の父の愛を数十年越しに感じた大切な時間を過ごしました。

 

ごちそうさまでした。

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