地域を見守る「北野情報コーナー」、紙芝居とコラボレーション!
写真と文:横田朱香
お天気に恵まれた6月のある日の「北野情報コーナー」(東京都三鷹市)。
この日はちょっと特別なコラボが企画されていた。
それは、「北野情報コーナー」さんと「紙芝居や もっちぃ」さんのコラボ。
普段は丸子橋出店時にご一緒させていただくことの多いもっちぃさんだが、今回は「北野情報コーナー」で紙芝居講演をしていただけることに。
当日、14時過ぎ頃になると近隣の小学校から下校中の子どもたちがたくさん集まってきた。
北野情報コーナーの管理人さんやお客さんたちと「こんにちは~!」、「おかえり~」、「のど乾いた~お水ちょうだい!」・・などと元気いっぱいにコミュニケーションを取っている。
まさしく「地域全体で子どもたちを見守る」が体現された姿だと感じた。
地域の大人たちに見守られ、挨拶を交わし。
近所のおばあちゃんから生活の豆知識を教えてもらっていたり、たまにはしゃぎすぎて怒られていたり。
かつて自分自身も地元のおじいちゃん・おばあちゃんに優しく見守ってもらっていたな・・と思い出し、どことなく懐かしい気持ちになった。
しばらくすると、元気な男の子集団がやってきた。
「ここは給水中間地点!!今日みたいな暑い日は最高!」と、北野情報コーナー内に設置されているウォーターサーバーでわらわら水分補給をしていると思ったら・・
「あ!コーヒー屋!シール!コーヒー屋のシールもらわなきゃ!!」とバタバタとRR COFFEEの珈琲屋台へ。
なんともせわしない様子に思わず笑みがこぼれてしまった。
さて、この日のメインは紙芝居。
緑が眩しい柔らかい地面にオレンジ色のレジャーシートを敷き、北野情報コーナーさんのご厚意で用意いただいた日よけのテントを設置。
管理人さんやもっちぃさんの呼びかけを皮切りに、かわいいガールズが集まってきた。
「今日の紙芝居が楽しみだった!」と、開始前からレジャーシートの真ん中に待機する子もいた。
(普段はカードゲームやサッカーを楽しみに、男の子たちの来訪が多いのだそう。女の子たちがこんなに集まることは中々珍しいと管理人さんから伺った。)
紙芝居講演の後は、ワークショップ。
画用紙とペンを自在に使い、各々が好きなように物語を作成していく。
子どもたちの頭の中にある、色とりどりの世界が形になってゆく過程は見ている方もワクワクしてしまう。
オープンから約3年(北野情報コーナーのオープンは2021年6月25日)、今や生活の一部として子どもたちの中に「北野情報コーナー」が溶け込んでいるように見えた。
どんな風にして子どもたちの憩いの場になったのかスタッフさんに訪ねてみると・・ 特に管理人さんの存在が大きいんだそう。
子どもたちの「おじいちゃん」的存在の方がいらっしゃり、皆にたくさんの愛情を注いでいるのだと伺った。
そのため、子どもたちは安心してのびのび過ごすことが出来ているのだと知った。
子どもが集まるから、その子たちの親同士の結びつきも生まれ、お散歩の小休憩でこの場所に立ち寄った近隣の方との関係も生まれる。
そんな「北野情報コーナー」で、普段は立ち話や挨拶程度のところ、一杯のコーヒー片手に腰を落ち着かせておしゃべりができる機会を提供できていたならとても嬉しい。
「飲めばシアワセ、よみがえる」
新たな出会いを求め、珈琲屋台は今日もまごころ込めた一杯をお届けします。