珈琲屋台・開発の裏側(中編)
RR COFFEEの珈琲屋台、その裏にはたくさんのこだわりが詰まっています。少々やりすぎかもしれないそのディテールを、屋台開発を担当した生粋の大阪人・杉谷憲一(以下、K)に、カメラ担当・有村遊馬(以下、Y) が迫る3部作の中編です。(前編はこちら)
移動焙煎屋台、各所のこだわり
Y:ところで、人知れずこだわった造りしてるみたいやけど、もうちょっと細かいところ教えて。
K:ええよ。
まずは大きさ。狭い路地や田んぼのあぜ道でも入って行けて、控えめなサイズでヒトとヒトの距離が程よい条件を満たしつつ、機能が全部載せられる絶妙サイズに拡張した架装。
Y:おー、他もありそうやな。
K:ふと空を見上げたらそこにケムリたなびく煙突があるやろ。某きかんしゃキャラみたいに。
これ、台風でもなぜか雨が吹き込まないスグレモノ。職人渾身のエイジング仕上げ。映える~!
Y:(イヤ、それほどでも、と思いながら。。)もしかして、ナンバーも?
K:お、気が付いてくれたか!
1号車は2000(倍千→バイセン→焙煎 ※ダジャレ)番に、2号車は2001番(バイセンイチバン)。
要は1号車はプロトタイプの位置づけで、ゼロ番目やねん。いつの間にかみんな「豆吉」って呼んでるなぁ。
ちなみに、2号車は「熊吉」って呼んでるけど、なんで「熊」なのかは次回に詳しく。
Y:1号車がゼロで、2号車が1番て、逆にややこしいやん・・・
ほんで、まだこだわりあるの?
K:あるよ~。幻のカウンターテーブル!
実は稀に登場する、ヒトとヒトを繋ぐ止まり木効果のある突き出しカウンター。
側面や背面にセットすることで、ここでスタッフとの会話やお客さん同士の交流が生まれるんや。
コロナ禍が落ち着いてきたから、今後はもっと活躍させたいな~。
Y:それええね!もっと質の良いコミュニケーションが生まれそう!
あれ、そういや、味のある照明がついてるような気がする。。
K:そう、電球風のLEDやら跳ね上げ扉に回したLEDテープライトな。エモいやろ?
それにこのLEDは消費電力小さくて、夏の虫が飛んで来ないような色調やねん。
Y:もしかして、中の作業台も?
K:わかるか!せやねん!
ハカリや豆キャスターを落とし込んだシンク一体型抽斗付き作業テーブルなんかジャストサイズの一点ものの手作りで、ほんま日本の職人さんの技術って感動モノやで。
Y:(いや、それキミの趣味入りすぎやろ。。)ヘンタイ的やけど、ホンマ中に入ったら子供のころ憧れた秘密基地みたいでええな~。
(後編に続く)