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【インタビュー】Reborn溝口さんからみたRR COFFEEと熊本・坂本

 熊本豪雨・被災家屋の古材を、活用先が決まるまで預かる活動をされている、ラフティング会社Rebornの代表・溝口さん。溝口さんは、今回のRR COFFEE熊本遠征のために、現地で様々なつながりをコーディネートをしてくださっただけでなく、地域の歴史や被災地の思いを教えてくださいました。

遠征終了後、改めてRR COFFEEや熊本・坂本の将来について、お話をお聞きしました。

(聞き手:杉谷・有村)

-熊本では本当にお世話になりました。めちゃくちゃ楽しかったです(笑)既にメンバー皆、熊本ロスです(笑) 被災地の方々からみて、RR COFFEE の活動はどう映っていたのでしょうか?

溝口さん(以下、み):純粋に楽しそうに活動されてたのが嬉しかったですね。一人ひとりに対する接し方に、同情ではなく一緒に前向きによくしていこうというオーラがありました。

(熊本豪雨の)被災から2年、コロナ禍もあって地域全体が寂しくなっていました。そんな地域のために、コミュニケーションの「場」をつくることにエネルギーを割いてくれるチームが来てくれたという喜びが大きかったです。

-私たちのどんなところで、そのように感じていただけたのでしょうか?

み:提供するだけでなく、その場にいる皆さんの声を丁寧に聞いている姿ですね。苦しい思いは、共有することで薄れていくんです。

リスペクトしながら傾聴するということが、個人個人だけでなくチームとして意識されていると感じました。

被災者だけでなく、役場の方々や私たちも含めて、立場に関係なく皆に同じように、リラックスできる空間を提供されようとしていました。皆で楽しくお話しましょう、と。

しかも、それがちょっと屋台を移動するだけでぱっとできる、というおもしろさがいいですね!

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だからこそRRの皆さんを好きになって、また来たいという人が出てきたんでしょうね。他の地域にまで追いかけて、リピートしてくれた人もいましたよね(笑)。そういう人がおかわりしていたのは、珈琲だけでなくて、RRの皆さんとのコミュニケーションだったと思うんです。

チーム内で、事前にコミュケーションルールなど打ち合わせされてたんでしょうか?

-今回の活動では、「こんな接し方をしよう」といった決め事は全くしてませんでした。ただ、普段の関東での営業でも「お客さん対お店」ではなく、「人対人」としての会話をすることが大事だよね、と話しています。言い方は様々ですが。そんな部分が出ていたと思うと嬉しいです。

み:私も接客業なので難しさがよくわかります。ちょっと教育してできるものでもない。皆さんがそういう空気を醸し出しているのは、とてもいいチームだなと思いました。

-この遠征を通して、チームの結束が強まった部分もありました。

み:そういう、キャラバン自体のおもしろさもあるんですね。

いろんな苦しみを抱えた人に触れ、絞り出されたような言葉をたくさん受け取ると、正直きついんです。マイナスの空気に引き込まれてしまう人も出てくるはず。それをチーム内でフォローされてるんじゃないかと思いました。それに、そんなつらい言葉を引き出せる、受け止められるという空気が幸せでした。

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-これからの話になるのですが、熊本や坂本はどんな姿になっていってほしいですか?

み:熊本だけなく他地域も、「地域の資産」を100年スパンで食いつぶしてきたところが多いと思うんです。熊本は、何が一番大切なのかを見失わずに、失われた地域資産を回復させられるトップランナーになってほしいです。

坂本は、腹から笑える人がたくさんいるような地域にしたいです。工場があって栄えていた、かつての坂本はもうない。今ある資源で地域を生き残らせるという、着地点を探るような地域づくりです。ネガティブな 諦めではなく、戦略的でサバイバル的な着地とでもいえるでしょうか。

一人ひとりのレベルでは、それぞれがたくましく生きていくしかない。世界中で色んなことに踏ん張っている人たちがいるのだから、ある意味そんなに悲観することではないと思っています。

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-そこにRebornさんとしては、どんな活動をしていきたいですか?

み:坂本には、地域をほとんど出たことがなく、純朴で身内愛にあふれた人が多いんです。その中で、Rebornや私自身はノイジーな存在です。この異端児ならではの立ち位置を大切にしていきたいですね。

面白い人達を、外から地域に入れるという役割です。決して混ぜ合わせるのではなく、「換気する」というイメージです。その中心で目立ちたいのではなく、 外にはこんな面白い人がいるんだよ、というリラックスした立場でいたいなと思っています。

-「換気」という言葉は、いい響きですね。最後に、ご自身のことをついて聞かせてください。溝口さんが一番「シアワセやな〜」と感じる瞬間てどんな時でしょう?

み:子どもたちの将来にとって良いことをしている、と確信をもてるときに無上のシアワセを感じます。

地域の子たちに、「昔よりずっとよくなったんだぜ」って胸を張って言えるようにしたいですね!

 -ありがとうございます。次こそは必ずアユ釣りに行きます(笑)

み:5度目の正直ですね(笑)

でもそれって熊本・坂本という地にとってはかなり本質的な価値ですよね。坂本にはもともと人を惹き付ける力があるんです。アユが釣れる場所じゃないと杉谷さんやRRの皆さんと出会えなかったですね。

mizoguchi-san & sugitani-san

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