#エクストリーム退社#バックパッカー#台湾#島に呼ばれて#旅

島に呼ばれて -ディープ台湾編1-

写真と文:有村遊馬

 個人的恒例行事となっている、ゴールデンウィークのぶらり旅(昨年の様子はこちら)。今年は台湾を巡るバックパッキングとなった。特に台中・台南・台東などディープエリアを中心に、台湾を一周する放浪の旅だ。少なくとも出発時点の気持ちとしては、そんなつもりだった。「島」と言うにはいささか大きすぎる気もするが・・・。

 なぜ行き先が台湾だったのかは、もはやよく覚えていないが、どうせ大した理由はない。一人旅の時はだいたいいつもそんな感じだ。往復航空券と初日の宿だけ抑え、後は現地でノリに任せてフラフラする。何かおもろそうな話を聞けば、躊躇いなくルートを変える。そんな気ままな旅が好きだ。

エクストリーム退社

 いつものバックパックに着替えと、写真機材やフィルム数十本を詰めて、いかにもバックパッカーという出立ちで、普段のオフィスへ向かった。いつも通り仕事をした後、業務終了後にそのまま成田空港へ直行した。少しでも長く旅するための悪あがきだ。

 その日の深夜、台北・桃園国際空港に着陸。人々の暮らしを大きく変えたコロナ禍において、良かったといえる数少ない点の一つは、フレキシブルな働き方が一般化したことであろう。長期休み前に多少の仕事を残してしまっても最悪、旅先で残務処理すればよくなった。かつては半泣きになりながら、出発ギリギリまでに無理やり片付けなければならなかったのが懐かしい。

 ともあれ、無事に旅が始まった。イミグレを通り、現地のwifiにスマホをつなぐ。そんなプロセスを経て、身体が旅モードになった。こうしてやっと、ディープ台湾の本格的な情報収集を始めた。ちょうどカルチャー雑誌が台湾特集をしており、Kindleで購入。オススメされている各地のオシャレバーや注目エリアを片っ端からGoogleマップに登録した。拾った情報をキーにして、ひたすらググる。バックパッカーを始めた学生時代にはスマホもなく、紙版の『地球の歩き方』と現地で仕入れる生の情報が頼りだったが、この十数年で旅スタイルにも変革が起きていた。

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 台湾といえば、夜市などは言わずもがな。でも、もっともっと深く潜り込みたいのだ。それが一人旅の醍醐味。

 リサーチの結果、台湾について分かった新事実はこんなところだ。

  • 山岳大国であり、標高3,000m以上の山が200〜300座ほどもある(数え方は諸説あり。日本の3,000m峰は23座)。最高峰は3,952メートルの玉山で、富士山の3,776メートルを上回る。
  • 人口の9割以上を占める漢民族の他にも多くの原住民族が生活し、今も独自の言語文化が受け継がれている。
  • コーヒー豆の栽培が盛んで、近年その品質に改めて注目が高まっている。阿里山などが有名。

 あっという間に無数のピンで埋め尽くされたGoogleマップを、少しズームアウト。旅のルートと順番を定める。台湾新幹線「高鉄」の路線などを考慮しながら、段取りを練る。このプロセスが難しくも楽しい時間だ。

台北、ではなくその南へ

 今回、台湾を訪れるのは初めてではなかった。そこで台北をすっとばし、まずは直接、台湾中部の嘉義市へ移動した。繁体字が溢れる看板や屋台、家族全員で一台のスクーターに乗り合い走る姿などが目に入る。これこれ!とテンションをあげながら、明確な目的もなく散策をした。数年前に上海から帰国以来、必死に覚えた中国語は使う機会がほとんどなく忘却の彼方にあったが、中国語圏に入ると、意外と簡単なやりとりは口から出てきた。

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 日本統治下時代の古民家を改装したインテリアショップ”舊美好.生活器物.古道具”などを巡り、夜はバーに。雑多な街並みの中に、センスの良い飲み屋やカフェが乱立しており、とても居心地がよい。何時間でも飲み歩けそうだ。

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うなぎジン!?

 たまたま入ったバーは、アジアのウイスキーやジンを中心に揃える”Bar Door to Dream”。台湾スピリッツ界隈では、KAVALANなどウイスキーが世界的にも有名になって久しいが、近年ではクラフトジンも盛り上がってるそうだ。どれもフレーバーがとてもユニークで、台湾ジュニパーベリーをはじめ、醤油、マンゴー、お茶、リュウガン、木?!…などヒアリング力不足で聞き間違えたのかと思ったほどだ。

 極め付きは、なんと鰻のジン!180本しか製造されていないレア物だそうだ。試飲をさせていただくと、ソフトで甘味があり、ソースのような変わった味だった。鰻の蒲焼きでもなく、鰻自体にソースの味があるはずないのにな、、なんて思いながら、RRメンバーとしては「うなぎ」つながりのいいネタが出来たなと満足して宿に戻った。

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(つづきはこちら

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